- インタビュー
2024.12.23
【料理家/食・空間ディレクター:内山ゆきさん×Vitamix】
〜四季の移り変わりを折り込んだ「二十四節気」を元に暮らしや食を意識し、暦や季節が香る旬な食材をふんだんに使った、健やかで彩り豊かなカラダが悦ぶお食事を提案しています〜
ーいま、メディアやSNSなどを通じて”食”にまつわる独自の美意識や世界観を発信し、20代〜60代、おしゃれ感度の高い幅広い層の女性達から圧倒的な支持を受けている料理家の内山ゆきさん。その大人の女性の心を掴むお料理〜空間の唯一無二のセンスは、海外から仕事のオファーが来るほど、世界からも多くの注目を集めています。
昔から食はライフスタイルの中心
ー内山さんが料理の道に進んだきっかけは?
「幼少の頃から長年、母が自宅で懐石のサロンを開いていたんです。やはりその影響は大きかったと思います。ですから私も10代からお懐石の基礎からひととおりを学び、大学では”食物学”を専攻し、それから自分で料理サロンを始めるようになりました」
食・空間をトータルコーディネイトする悦び
ー料理のみならず、食・空間プロデュースまでに至ったのは?
「祖父母や両親とのいろいろな体験が影響していると思いますが、自分が作るお料理の様子にしっくりとくる器、ファブリック、カトラリー、お花など、単にテーブルの上だけのコーディネイトをするだけではなく、いろいろな体験を重ねていくうちに、食を「空間」として捉え、背景であるインテリアも一緒に創りたくなりました。空間全体を考えて過ごすのが本当に楽しいんです」
料理への伸びやかな発想と枠にとらわれない遊び心
ー2023年には東京・外苑前に料理家として初の完全予約制プライベートレストラン「iRo」をオープンされましたが
「以前から、自分の作った空間でお料理と一緒におもてなしをして、みなさんが楽しく集える場所が持てたら幸せだなあ、と思っていたんです。節目のひとつ、50歳の年にiRoをオープン出来る事になりました。お料理の基本は母の影響もあって懐石料理ですが、国や地域、ジャンルや型にとらわれず、季節に合わせた旬の食材にいろいろなエッセンスを加えて、日常の延長線上にある非日常のおもてなしといった家庭料理をコース仕立てで提供させていただいています」
念願のレストランへの想い
ー店名の「iRo」のネーミングの由来は?
「空間の中にある“いろいろなモノと来てくださるいろいろな方々”が仲良くなれますように。iRoに訪れてくださる方々が仲良くお食事できる場になりますようにという思いがひとつ。2つめは、“いろはにほへと”の最初とその次の文字だということ、日本語の“色”“いろいろ”、そしてそこには“艶っぽい”という意味もあるので、素敵な言葉だなと思い名付けました」
大人がときめく卓越した審美眼にクリエイトされたセンスあふれる食空間
ーレストラン兼アトリエでもある「iRo」の空間には重厚感あるヨーロッパアンティークの家具や調度品が置かれ、そこには器、カトラリー、グラス、オブジェ、工芸品、アート作品など、内山さんの審美眼で選ばれたひとつひとつのアイテムがあちらこちらに無造作に並び、スタイルを創り出しています。
オープンキッチンには自ら和紙職人にオーダーしたと言う、卵色の明るい温もりを感じる大きく広がるカウンター、壁にはウィリアムモリスのアクセントクロス、そしてモダンなシャンデリアetc…ゲストの好奇心を掻き立てる内山さんの感性が生むこの雰囲気や空間、またモノを選ぶその審美眼はどのように育まれてきたんでしょう?
「私は幼少期から旅好きな祖母に連れられ日本をはじめヨーロッパ各地、様々な国をめぐってきました。現地でいろいろなジャンルの芸術品を見たり異文化に触れたり、また祖母はアンティークショップでまるで宝探しのように素敵なものを発見するのをよくそばで見ていました。そういったモノを選ぶという楽しみを養えたのは祖母の影響が強いかもしれません」
自分にとっての”好き”のこだわりが感性を育んだ
ー多くの旅や異なる文化の体験が内山さんの豊かな感性につながっているんですね
「私のモノ選びの基本は自分はこれが“好き”と素直に感じる気持ちです。「iRo」の空間には、私が過去に旅先で出合い、私の心に響いたモノ達が集結していて、それぞれの時代やテイストは違うけれども、世界中から来たいろんな空気感が時間と共に融合し合い、それがどこかしっくりと上手く溶け合って空間に寛ぎや楽しさを分けてくれているような気がします」
料理家内山さんの審美眼に適った調理道具
ー内山さんが本当に”好き”と感じ、自分にとって心地の良いものだけに囲まれた居心地のいいiRo空間は本当に理想的!女性達の憧れだと思います。
ところで、iRoのオープンキッチンや吊り棚にも、日々使う調理道具がまるでディスプレイの様に可愛らしく並んでいますが、こちらにも料理家である内山さんの長年培われてきた審美眼で選び抜かれた”好き”な道具が色々とありそうでとても気になります。
「キッチンアイテムに関しては、お料理教室の生徒さん達からもよく『先生、それはどこのものですか?』って聞かれることが多いです(笑)お料理を美味しく作る上で、美味しい食材、そして大切に想える調理道具と出会えるのは本当に大切ですからね」
ーいいものを見極める目利きの内山さんにとって、普段愛用し料理をする上でこれは欠かせないという道具はありますか?
「京都・有次の包丁です。母が料理家なので、実家の包丁は全て有次で、私が5歳の頃に渡された初めての包丁も有次のもの。子供の頃から使い慣れているので、自然と体に馴染み無理なく使いこなせて、今でも非常に使いやすく感じています。ある機会に自分で買い足し、毎日大切に使っています」
ー内山さんの丁寧な包丁使いや食材への優しい関わり方は、カウンター越しから見ていても本当に伝わってきます。内山さんの手にかかると、普段食べているお野菜でもその切り口に艶や張りがあり見た目が本当に愛らしく美しいです。それから口当たりも非常に良くて格別なおいしさを感じます。
「包丁は料理の下ごしらえから仕上げまで調理には欠かせない道具。もちろん食材や調理法によって切り方の違いもありますが、有次独自の繊細な包丁の切れ味はすばらしいです。食材の見栄えや食感、何よりも旨みを逃さずに素材のおいしさをグンと引き立ててくれると思います」
内山ゆきさんとVitamixの関係
ーやはり良い道具を使うとお料理の美味しさに繋がっていくんですね
「調理機器だとVitamixも私にとって良い道具です。自宅ではタッチパネル型のものをすでに8年ほど愛用していますが、今年はレストラン用にも新型のV1200iを1台追加しました。
機能性はもちろん、シンプルで華奢すぎず、デザイン面でも私が使っているキッチンツールともフィットしてくれて、iRoの空間に馴染んでくれたのも嬉しいポイントです」
1台あれば料理が一気に手軽になります
ーVitamixを愛用する理由や利便性はなんでしょう?
「何よりも、手切りや他社のブレンダーでは出来ない、たとえばアボカドの種も粉砕してしまうVitamixのパワーは圧倒的!私はよく野菜のポタージュスープを作るんですが、手間のかかる裏漉し作業も短縮出来て、マシンを回すだけで段違いに舌触り滑らかな優しい風味のスープがあっという間にできてしまう。<温める>機能を使えば、タイマー設定をしてスイッチを6分ほど回しておくだけで、摩擦熱によるホットスープがあっという間に完成。Vitamixは、まさに素材のおいしさと栄養を逃さずに調理してくれる一線を画す最強ブレンダーだと思っています」
アクセサリーツールで料理の質や幅をアップデート
ーVitamixを愛用する理由や利便性はなんでしょう?
「最近では225mlのブレンディングボウルと600mlのブレンディングカップが大活躍しています。この2つのアクセサリーが加わったことでVitamixの使用頻度が圧倒的に増えました。家にあるもので簡単に少量のふりかけ、米粉、粉末だし、マヨネーズ、ディップ、また野菜のみじん切りといった料理の下ごしらえも少量で簡単に作れてしまいますし、ドレッシングやひとり用のスムージー作りにも便利です。食材を無駄にすることなく時短にも繋がるし、料理のレシピも進化して広がったものがいくつもあります」
良い調理道具は美味しさだけでなく楽しさも教えてくれる
「今後はまだ使いこなせていないVitamixの<こねる>機能を使って、パンなどの粉料理もさらに充実させたいと思っているんです。良い調理道具はお料理の美味しさを引き出してくれるだけでなくて新しい料理の楽しさも教えてくれますね」
パーティメニューのアクセントにも
年始のリセット食にもぴったり
今回は、内山さんにブレンディングボウルとブレンディングカップを使った、クリスマスや年末年始のパーティメニューに役立つディップと、美味しいもの続きで疲れた胃を労わってくれる体に優しいスムージーレシピの2点を紹介していただきました。
【my recipe】〜サラダにディップにと活躍できる、ピンクの色味によりテーブルを華やかに彩る〜 ピンクマヨネーズ
【材料(作りやすい分量)】
・豆乳 50cc
・オリーブオイル 50cc
・フレッシュハーブ エストラゴン 1株
・ローリエ 1枚
・塩 小さじ1/3
・ワインビネガー 小さじ2
・粒マスタード 小さじ1
・はちみつ 小さじ1
・ビーツ 30g
※作りやすい分量を表示していますが、使いたい分で加減してください。
【作り方】
1:オリーブオイルは加熱せず、ハーブを漬け込んで半日置く
2:ビーツはよく洗って皮をむき、乱切りにしておく
3:容器に全てをいれて、ダイヤル1〜最大まで徐々に回し、2分攪拌して完成
※エストラゴンはタラゴンでも可
※もったりする質感になれば完成です。攪拌中に止め、外から確認しながら攪拌を加減してみてください。
【my recipe】〜小豆の栄養素を丸ごと、アーシーな味わいで疲れた身体をリラックスさせるスムージー〜 小豆と豆腐のピンクスムージー
・茹で小豆 40g
・豆腐(絹でも木綿でも可) 1/6丁 90g
・冷凍いちご 約80g
・冷凍ラズベリー 約40g
・はちみつ 大さじ2
・本みりん 大さじ1
・アーモンド 20g
・ライスミルク 100cc
・氷 70〜80g
作りやすい分量を表示していますが、使いたい分だけで加減してください。
【作り方】
コンテナに材料全てを入れて、ダイヤル1〜最大まで徐々に回し、40秒攪拌して完成
※氷はお好みで使用してください。氷を使わない場合は、お水を70cc足してください。
※甘さは、はちみつでお好みに調整してください。
内山さん監修×金沢の老舗酒造・福光屋
みりんの最高傑作「iRo MIRIN」が誕生
料理家である内山さんが金沢の”福光屋純米本みりん”を長年料理に愛用、愛飲してきたことをきっかけに、内山さん×福光屋コラボのみりん「iRo MIRIN」が誕生しました。
「iRo MIRIN」は、学生時代から発酵学を学んできた内山さんご自身が、福光屋が貯蔵する純米本みりんから3種を厳選、理想を追求してブレンドして生まれた特製本みりんです<数量限定>。
和食から洋風料理、エスニック、デザート、アレンジドリンクまで、自由な発想で幅広くご活用いただけます。ポトフやシチューの隠し味に、マスタードや黒酢を混ぜてドレッシングに、炭酸水とライムを使ったドリンクに。素材にやさしく寄り添います。
内山さんが惚れ込む「iRo MIRIN」気になります!
「iRo MIRIN」イロミリン ¥3,850(720ml)
購入を希望の方はこちら
金沢 福光屋 ONLINE SHOP https://www.fukumitsuya.com/ext/special/iromirin/
【profile】内山ゆき(うちやま・ゆき)
東京都生まれ。学習院女子短期大学で食物学を専攻し卒業。幼少の頃から、懐石サロンを営んでいた母のもとで料理の基礎を学び、茶道、華道、着付け、しつらえなどの「和」文化に慣れ親しむ。また、旅好きだった祖母の影響を色濃く受け、日本をはじめ世界各地を訪れ、その地域ならではの食や文化に触れながら感性を磨く。
食と空間をプロデュースする「旬香舎」を主宰し、料理教室やケータリングをはじめ、インテリアや空間コーディネート、空間のデザインやディレクションも手掛ける。器やフードのプロダクトデザインにも携わり、食のクリエイター、デザイナーとしても幅広く活動。あらゆる方面から”食”に向き合い、雑誌、WEB媒体、企業広告をはじめ、現在さまざまなメディアで活躍中。
アトリエで開催されるお料理教室は、毎回すぐにキャンセル待ちになってしまうほどの人気ぶり。
旬香舎 https://shunkohsha.com/
公式Instagram https://www.instagram.com/yuki_shunkohsha
レストラン iRo
東京都渋谷区(住所詳細は予約時に連絡)
TEL 非公開
営 18:00~22:30 L.O
レストランは不定期、毎月数日間 ディナーのみの営業
※完全予約制
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