レポート
ケリーさん
モデル。ブラジル・サンパウロ出身。 健康的な明るさが魅力のモデルとして、 ファッション誌のレギュラーモデルのほか、 ファッションショーや広告、TVなどで活躍中。 バリ島やロスで料理の勉強をしローフードシェフの資格を取得。また、RYT200(国際ヨガライセンス)などの資格も持ち そのヘルシーなライフスタイルも女性から高く支持されている。 2020年9月28日に初のレシピ本『Kelly’s RECIPE 心と体を整える美トレめし』(光文社)を発売。
「食事は毎日のことで日常を作るもの。心や体型に悩みがある人は、まず食事や選び方を変えれば、理想の自分に近づけると感じています。食事は自分で選べるものですし、一生付き合うものですから」
ヘルシーな美しさで知られるケリーさんが、特に大切にしているのが食事です。20歳でマクロビオティックに興味を持ったことをきっかけに栄養や食について学び始め、現在はスーパーフードマイスターやローフードシェフなどの資格を取得。日々の自炊に取り入れています。テーマは「シンプルにおいしく、ヘルシーに、オシャレに楽しむこと」。豆類や葉もの野菜、ナッツ類などを積極的に摂り、炭水化物を食べるのは昼間だけ。普段運動もしているので上質な高タンパク質の食事を摂取するように心掛けています。寝るまでの消化の時間を考え、自宅で食事をする際には19時以降は炭水化物を摂らないようにしています。
「食べたい気持ちを我慢せず、自然由来の食材を選んだり、調理法を工夫したりしながら、おいしく食べて健康になれたら、と思っています。やっぱり自分で作った料理が一番自分の体に合うし、体も楽なんです」
以前は昼間の眠気や体の重さを感じていましたが、自炊をするようになってからは皆無。体重の増減もなくなり、風邪すらひかなくなったのだとか。
「細胞も骨も筋肉も、体は全て食べ物で作られていることに自分の体が気付いたんですね。クリーンなものを食べていれば、自然と体が余計なものを欲しなくなっていきます。心や体に不調を感じている人は無理せず少しずつ試してみるといいですよ」
日々自炊をし、毎日自身が食べているメニューをまとめたレシピ本も出版するほどの腕前を持つケリーさんが、「これがない生活は考えられない」と言うのがバイタミックス。
「大小2台持っていて、小さいほうはスムージー、大きいほうはスープなどの料理に使っています。食材の繊維が残らず、できあがりのなめらかさや食感が他のブレンダーとは全然違うんです。カシューナッツのビーガンチーズを作ったり、ローチョコレートのテンパリングにも使ったりしています。攪拌しながら温めてくれるから湯煎の必要もなくラク!」
「塩麹のチキングリルと人参とかぼちゃのポタージュスープ」は、寒い季節によく作る一品。体を温め、抗酸化効果のあるクミンパウダーとターメリックをスープに加え、ほのかにスパイシーな香りが食欲をそそります。
「鶏ささみを漬ける塩麹は乳酸菌が含まれているので、お肉の消化を助けてくれます。大根もすりおろすと酵素が増えるので、さらに消化効果が上がるんですよ」
大根おろしもバイタミックスならあっという間にできるので、すりおろす力も時間もいりません。
「バイタミックスは私の毎日をより幸せにしてくれるマシン。これを使うと料理がラクにおいしくなって、ハッピーな気持ちになれます。安くはありませんが、一生の買い物としての価値はあると思いますよ」
日々の食事とともにケリーさんの美を作っているのが、運動。パーソナルトレーニング、キックボクシング、ヨガ、スキューバダイビングを趣味とし、ジムには週2~5回通っています。現在の姿からは想像しがたいですが、実は幼いころは運動嫌いだったそう。
「本格的に始めたのは、18歳頃にキックボクシングに出会ったのがきっかけ。生まれて初めて運動が楽しくなって、もう10年以上ジムに通っています。運動をするようになってから、体型はもちろんですが、大きく変わったのは精神面。それまでは『これができない』『自信がない』とネガティブな感情ばかりだったのが、体が変化し、食事も変えてみたら、少しずつ自分に自信がついて強くなれたんです」
運動をしていなかったかつての自分と、している今の自分では、生き方や考え方も全く違う人になっていると言います。
「ある方に聞いたのですが、運動って『運が動く』って書くんですよね。これを聞いた時、とても感動したんです。運動している時って運が動きながら上がっているんでしょうね。私自身が身を持って感じているので、運動することによって嫌いだった自分を好きになれるという経験を、みなさんとシェアできたらいいなと思っています」
朝7時に起床し、クリーンな食事と適度な運動で1日を終えたケリーさん。10時半頃にはベッドに入るようにしています。アロマオイルを焚き、瞑想をするなどして、携帯電話もオフにして寝る準備を始めます。
「夜10時30分には眠りについています。寝るのが一番のエネルギー回復の元。夜12時を過ぎてから寝ると、翌日もずっと眠いし、体の動き方も全然違うんです。ルーティーンにして、心身に慣れさせています」
食事や運動習慣、1日の過ごし方を自分なりに変えることで、ポジティブなエネルギーに満たされるようになったケリーさん。今後は、趣味の旅行や料理もさらに楽しんでいきたいと話します。
「最近はなかなか行けませんが、旅行は大好き。新しい場所での新しい発見や食事、文化などにいつも刺激とパワーをもらっています。料理では、先日レッスンを受けたアーユルヴェーダの料理教室がとても面白かったので、勉強してみたいなと思っています。レシピ本の第2弾も出したいし、ヘルシーなお菓子の商品開発やレストランのプロデュースも挑戦してみたいですね。あと、テレビのクッキング番組やアクションの演技にも興味があります。今までの努力や経験が形になっていけばうれしいですね」
スパイスで体を温め、塩麹と大根おろしで消化を促進
塩麹のチキングリルと
人参とかぼちゃの
ポタージュスープ
【材料】
鶏ささみ3本(250g)、塩麹大さじ2、かぼちゃ1/4個(種とわた、皮を除き正味200g)、人参1本(大)、玉ねぎ1/4個、にんにく1片、オリーブオイル小さじ3
(A)クミンパウダー、ターメリック、黒こしょう、塩各小さじ1/4、レモン汁1/2個分(大さじ1と1/2)、水200cc
塩・黒こしょう各少々、ブロッコリースプラウト適宜、大根おろし(適宜)
【作り方】
①鶏ささみは1.5cm角に切り、塩麹を混ぜて30分ほど漬ける。
②かぼちゃは2cm角に、人参は皮つきのまま1.5cm大に切る。
③玉ねぎとにんにくをみじん切りにする。
④鍋にオリーブオイル小さじ1とにんにくを入れて火にかけ、香りが立ったら玉ねぎを加えて少し色づくまで炒める。
⑤人参とオリーブオイル小さじ1を加えて炒める。全体がしんなりしてきたら、かぼちゃを加えてさらに炒める。
⑥Aを加え、ふたをして弱めの中火で約20分、人参が軟らかくなるまで煮る。煮えたら、バイタミックスにかけてなめらかになるまで攪拌する。
⑦フライパンでオリーブオイル小さじ1を熱し、①を入れて両面に焼き色がつくまで焼き、塩・黒こしょうで味を調える。
⑧器に⑥を盛り、ブロッコリースプラウト、⑦をのせる。上に軽く水気を絞った大根おろしをのせて完成。
ケリー
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